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間取りと家事動線の失敗と対策 ~リビング・キッチン・サニタリー編~

家を建てた後では簡単に変えられない部分のため、不満が出やすいのが間取りと家事動線

考え抜いてプランニングしたはずなのに、暮らしはじめてから「ここをこうしておけばよかった…」という不満や不便を感じる人は半数以上にのぼるといわれています。

せっかくのマイホーム。快適な新築ライフを楽しむために、よくある失敗から対策を学んで後悔のない家づくりをめざしましょう!

リビングダイニングの間取り・家事動線の失敗と対策

CASE1 リビングに収納がなくて失敗…

「とにかく広くて開放的な空間にしたくて、リビングには収納を設けませんでした。
でも子どものおもちゃや文房具、救急箱など、こまごまとしたものがテーブルの上に大集合…せめて小さい棚でもつけておくべきでした」

ここがポイント

広さや開放感を優先するあまり、収納スペースを削ったケースの失敗談。

すっきりとした空間にするはずが、小物が散乱していては本末転倒です。
リビングダイニングに置いておきたいもの、よく使うものは何か、今生活している空間を見渡してみましょう。
我が家のリビングまわりの必需品が、思った以上に多いことに気付きませんか?

CASE2 家具のサイズが合わなくて失敗…

「賃貸のときに比べたらとても広いリビングだから!と、ゆったりサイズのソファを購入。
デザインも色もすごく気に入って選んだのに、実際にリビングに置いてみたら大きすぎてせっかくの空間がなんだか窮屈になってしまいました」

ここがポイント

大型の家具や家電を置きたいなら、そのサイズと設置場所を間取り図に書き込んでみましょう。

「大体このくらいの幅だろう」や、「これだったら入るだろう」という安易な予測で家具や家電を選ぶと、このケースのように後悔することになるかも。
ソファの大きさはどれくらいがベストか、担当者やコーディネーターに相談するのもおすすめです。

CASE3 ライフスタイルに合わなくて失敗…

「新築を機に、食事の場を座卓からダイニングテーブルへ。
最初は毎日使っていましたが、だんだんとリビングのローテーブルで食事をするように…。我が家のライフスタイルには、小上がりの和室と座卓のほうが合っていたみたいです」

ここがポイント

どこの家にもダイニングセットがあるからうちも必要だろうという考えはNG。

長く習慣化している暮らし方のスタイルは、簡単には変わらないものです。
家が変わったら暮らし方もすべて変わるというわけではないので、普段どおりの暮らし方に合った居心地の良さを優先しましょう。

キッチンの間取り・家事動線の失敗と対策

CASE1 キッチンをオープンにしすぎて失敗…

「憧れのオープンキッチンでしたが、玄関からキッチン横を通ってリビングへつながる間取りなので来客を通すときにシンクの中まで丸見えに。
開放感を出したくて袖壁をつけなかったことで、入り口に突っ張り式のベビーゲートが設置できなかったのも盲点でした」

ここがポイント

キッチン付近を来客が通る間取りの場合はとくに、立った人の目線からキッチンの中がどこまで見えるのかを意識しましょう。

常にピカピカにしておく自信がないのなら、シンクまわりの壁に高さを出して目隠しするなどの工夫を。
また、子どもやペットの侵入を防ぐ柵の設置を考えている場合は、取り付けたい箇所を担当者に伝えましょう。

CASE2 パントリーが使いづらくて失敗…

「たっぷりしまえたほうがいいと思い、パントリーの棚の奥行を取りすぎました。
奥の物は取りにくいので、物を並べるのは結局手前の列だけ。缶詰など落ちると危ないものが多いので、高い位置の棚も使わなくなってしまいました」

ここがポイント

パントリーに限らず、収納スペースを設置する際は「どんなものをどれくらい収納するのか」をまず考えることが大切。

広ければいい、大きければいいは失敗のもととなります。ウォークイン式の収納ひとつより、しまう物のサイズにあった奥行の壁面収納をいくつか設けたほうが、使いやすく空間を広くとれることもあります。

CASE3 扉の開閉を見落としていて失敗…

「生活感が出るのが嫌で、冷蔵庫をキッチンの奥に。
冷蔵庫の扉がキッチン側に開くタイプで、冷蔵庫前も狭いので、わざわざ奥へ回り込んで扉を開けるのが面倒です」

ここがポイント

冷蔵庫などの大型家電は、サイズだけでなく仕様や動きもよく確認してから選びましょう。

冷蔵庫前の空間に余裕がない場合は、両開きの扉のほうが開閉や出し入れがスムースにできます。
新居で使う冷蔵庫がすでに決まっているのであれば、扉の向きも担当者へ伝えて不便がないか確認を。

サニタリーの間取り・家事動線の失敗と対策

CASE1 室内干しの洗濯物が邪魔で失敗…

「洗面脱衣室に室内干しができるフックを設置したはいいものの、いざ干したらスペースが洗濯物でいっぱいに。洗濯ものをかき分けないと洗面台にたどり着けません」

ここがポイント

室内干しスペースを設置するときには、干している間のことまでしっかり想定を。

家族の洗濯物を全部干した状態でその空間を使うことをイメージしておけば、このような失敗は防げます。

CASE2 干した「後」の動線を見落としていて失敗…

「洗面脱衣室の隣に勝手口を配置して、庭の物干しへ行ける間取りに。
洗濯物を干すときの動線は気にしていたけど、取り込んだ後のことを考えていなかったので来客用のはずの和室がいつも洗濯物の山に」

ここがポイント

家事動線を考える際は、家事をするときだけではなく、家事後のスペースの利用の仕方や片付けまで、ひと通りの動作をイメージすることが大切。

間取り図を見ながら、頭の中でシミュレーションしてみましょう。

CASE3 トイレや脱衣室のスペースをケチって失敗…

「他の部屋に面積を割きたくてトイレを最低限の広さにしたら、下の子どものトイレトレーニング掃除がやりづらくて不便。
洗面室と脱衣室もひとつの空間にコンパクトに納めましたが、長女が朝シャワーを浴びるようになったので、その間洗面台が使えず朝の身支度ができません」

ここがポイント

サニタリーは必要最小限の広さで十分、という考え方もありますが、家族全員が毎日使うスペースなので「誰がいつ、どのように使うか」をイメージすることが大切。

朝の身支度や入浴など、全員のタイムスケジュールを書き出すのも有効です。

「実際の暮らし」をイメージして間取りを描く、棟匠の家づくり

開放的な空間やおしゃれな雰囲気。どんなに素敵な住まいでも、暮らす家族が不便やストレスを感じてしまっては意味がありません。

たくさんの住まいづくりを手がけてきた棟匠では、暮らしやすさや家事のしやすさ、家族それぞれのライフスタイルに合ったベストな間取りや動線のプランニングが得意です。

家づくりの感想を紹介した、こちらのページもぜひご覧ください。

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